【米国市況】S&P500が最高値、決算期待で-財務長官発言で金利低下
記事を要約すると以下のとおり。
22日の米国株市場ではS&P500種株価指数が小幅高。株式終値前営業日比変化率S&P500種株価指数6309.624.020.40%ナスダック総合指数20892.69-81.48-0.06%ダウ工業株30種平均44502.44179.370.39% S&P500種では400銘柄余りが上昇。百貨店のコールズは一時105%上昇。S&P500種構成銘柄の利益成長の大部分は、引き続き人工知能(AI)の進展から恩恵を受ける企業がけん引している。 ニューヨーク・ライフ・インベストメンツのローレン・グッドウィン氏は「市場の健全性を維持する上で、大手テクノロジー企業は引き続き極めて重要な存在だ」と指摘。 トレジャリー・パートナーズのリチャード・サパースティーン氏は「大手テクノロジー企業で堅調な利益成長が見込まれるほか、ハイパースケーラー(大規模クラウドサービス事業者)によるAIインフラへの大規模な支出も継続する見通しだ」とし、「こうしたAI関連の支出と投資は、将来の利益成長を下支えするだろうと述べた。 ベッセント米財務長官は、来週ストックホルムで中国側の当局者と会談し、3回目となる通商協議へ(2) ベッセント氏はFOXビジネスで、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長について、今辞任すべき理由は見当たらないと述べた。政策金利は現行水準より3ポイント低くあるべきだと改めて主張した。FRBの独立性に対する脅威や地政学的な不確実性も根強く続いていると述べた。ベッセント財務長官が、パウエルFRB議長について、辞任すべき理由は見当たらないと述べたことが手掛かり。 関税のインフレへの影響を見極めるため政策金利を据え置いているパウエル議長に対し、トランプ大統領は批判を強めている。 クレジットサイツの投資適格債・マクロ経済戦略責任者ザカリー・グリフィス氏は「ベッセント氏がパウエル議長の任期全うを支持していることは、少なくともイールドカーブの長期ゾーンには一定の安心材料となる可能性がある」と述べた。パウエルFRB議長の進退が引き続き注目される中、オプション市場ではドルに対する売り圧力の兆候が強まりつつある。 円は対ドルで上昇。今後の財政政策による経済・物価への影響を注視する。8月1日の上乗せ関税発動期限を控え、米国と貿易相手国の交渉の行方が意識された。トランプ大統領は8月1日までに合意が得られなければ、EUからの輸入品の多くに30%の関税を課すと警告している。中心限月の9月限は0.9%下げて68.59ドルで引けた。ドルが売られ、引き続き相場の追い風となった。米政策金利を現行水準から3ポイント引き下げるべきだとの考えを改めて主張した。 TDセキュリティーズのアナリスト、ダニエル・ガリ氏は「ドルは価値の保存手段としての機能を失いつつある」とリポートで指摘。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は37.30ドル(1.1%)上げて3443.70ドルで引けた。
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