イランのペゼシュキアン大統領は24日に国連総会で演説し、西側諸国に対して核合意再建と制裁解除を求めた。一方、イスラエルのレバノン攻撃は「報復を伴わないことはあり得ない」と警告し、イスラエルおよびその同盟国との間でさらなる対立激化を招くリスクを高めた。
こうした相反するメッセージは、当選から3カ月後に世界デビューを果たした同大統領が、二つの異なる使命についてバランスを図ろうとしていることを浮き彫りにしている。自国が陥っている経済的孤立の緩和と、イスラエルと親イラン民兵組織ヒズボラとの間で悪化する戦争に対応することだ。
イラン大統領、イスラエルとの緊張を緩和する用意ある
国連本部で行われた「未来サミット」で演説するイランのペゼシュキアン大統領(9月23日)
Photographer: Timothy A. Clary/AFP/Getty Images ペゼシュキアン大統領は「核合意の約束が完全かつ誠実に履行されるのであれば、核合意の当事国と対話する用意がある」と語り、イラン核開発プログラムの制限が盛り込まれた2015年の核合意に言及した。米国はトランプ前政権下にあった18年にこの合意から離脱し、厳しい制裁を再びイランに科した。
同大統領は米国と同盟国に対し、「さらなる合意の土台を作る」ため対イラン制裁の解除を求めた。
演説は、レバノンに拠点を置くヒズボラの壊滅を目指すイスラエルが大規模攻撃に動く中で行われた。イスラエルはこれまで敵対国や同盟国からの停戦要求を拒否している。一方、イランはヒズボラやパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスを支援していることもあり、新たな核交渉の可能性は低いと見受けられる。
イスラエル軍、レバノンのヒズボラ拠点さらに攻撃-死者500人超える
ペゼシュキアン大統領はイスラエルによるレバノンでの軍事行動を非難するとともに、ガザに対する攻撃を「絶望的な蛮行」と表現した。また、イスラエルの攻撃が激化しても、イランは支援の手を緩めないと表明した。
演説内容は歴代の大統領とさほど変わらなかったが、トーンははるかに控えめだった。
原題:
Iran’s President Defends Nuclear Pact as Israel Expands War (1)(抜粋)






