オランダ、中国企業子会社の半導体メーカー接収－緊急条項を活用

オランダ政府は、同国を拠点とするが中国企業の傘下にある半導体メーカー、ネクスペリアを接収した。
　だが、オランダの裁判所が9月30日付で、非常時に重要な物資へのアクセスを確保するため定められた物資利用法の一部は70年余り前の冷戦時代に制定された。
声明では触れていないものの、中国は先週、レアアース（希土類）に関する輸出規制を強化した。
　ウィングテックはオランダの対応を過剰で、あらゆる法的・外交的手段に既に着手したと明らかにした。
　ウィングテックは米アップルなどの電子機器メーカーに部品を供給しているが、昨年12月に当時のバイデン政権によって事実上の禁輸リストである「エンティティーリスト」に加えられた。
「中国で事業を行うオランダ企業だけでなく、欧州の半導体業界全般を標的にすると考えるのが妥当だろう」と述べた。
　オランダ経済省の広報担当者はコメントを控えた。
だが、それでも政府による企業接収には至らなかった。