トランプ氏に対中包囲網の好機、レアアース規制の衝撃-同盟国結束か
記事を要約すると以下のとおり。
トランプ米大統領による関税戦争は長年の同盟国を遠ざけ、代わって中国が国際社会で影響力を広げる機会を得た。対中包囲網が形成されつつあることを示唆した。各国がレアアース調達先の多角化を目指す中、オーストラリアのアルバニージー首相は来週ワシントンを訪れ、重要鉱物のサプライチェーンに関する合意に向けた協議を行う予定だ。 調査会社ギャブカル・ドラゴノミクスの中国調査担当副ディレクター、クリストファー・ベダー氏は今月、6年ぶりに韓国で会談する予定だ。米中両国の交渉担当者は来週にも事前協議に入る見通しで、緊張緩和の糸口を探り、関税の休戦延長につなげられるかが焦点となる。いずれにせよ、足元の対立は、中国が国際舞台で築こうとしてきた関係構築の後退を意味する。中国との貿易関係が良好で、米国による対中制裁に加わらない国々は、新たな輸出規制の対象にはならないだろうと述べた。 実のところ、習氏の新たな戦略は、米国が過去10年間に構築してきた手法をかなり踏襲している。中国はかつてこれを非難していたが、今年初めにレアアース規制を通じて一定の成果を得たことで、今や米国の手法を取ろうとしている。 習氏にとって一段と大きなリスクは、中国の次の一手を警戒する各国が、重要鉱物以外の分野でも対中依存の脱却を模索し始めることだ。 すでに欧州連合(EU)は、域内での事業展開を望む中国企業傘下の半導体メーカー、ネクスペリアの接収を決めたことは、各国が選択を迫られる局面で中国が不利に立たされるリスクを浮き彫りにした。米国は9月、ブラックリスト掲載企業の子会社にも制裁を科し、重要産業における中国系企業に対する締め付けを強めていた。 原題:Xi’sRareEarthShockGivesTrumpaChancetoWinOverUSAllies(抜粋)—取材協力ColumMurphy,JingLi,JamesMayger,DavidInglesandStephenEngle。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース トランプ氏に対中包囲網の好機、レアアース規制の衝撃-同盟国結束か