中国でコウモリ由来の新コロナウイルス、なぜ懸念されるか-QuickTake
記事を要約すると以下のとおり。
中国の武漢ウイルス研究所の科学者らは、コウモリが媒介する新たなコロナウイルス「HKU5-CoV-2」を発見したと最近報告した。 医学の進歩がこうした感染症との闘いに役立つ一方、森林破壊や都市化、集約畜産、気候変動といった現代の課題は、驚くべき速さで新たなコロナウイルスに関して分かっていることは 研究者らは中国の広東省と福建省、浙江省、安徽省、広西チワン族自治区に生息する数百匹のコウモリの一部からHKU5-CoV-2は中東呼吸器症候群(MERS)の原因ウイルスを含むコロナウイルスの独特な系統に属し、COVID19を引き起こしたコロナウイルスのSARS-CoV-2を採取した。 注目すべきは、HKU5-CoV-2はさまざまな哺乳類に感染する恐れがある。ヒトの健康にとってどれほど脅威なのか それはまだ分からない。これが自然界でどの程度広まっているのか、つまり、ヒトへの橋渡しとなり得る狩猟動物や家畜の体内に存在する可能性があるかどうかを含め、解明しなければならない点が残っている。新たなパンデミックはあり得るのか イエスだ。 多くの科学者は証拠の重みを踏まえ、野生動物からSARS-CoV-2が自然に伝播してCOVID19が生じたと示唆されると指摘しているが、研究所が起源である可能性も排除されていない。これらの疾病の約75%は動物から生じており、動物由来感染症(ズーノーシス)として知られている。生息密度が高く、大きなねぐらはウイルスの交換を容易にし、血液や唾液、尿、ふんを通じてこうした病原体を媒介する。また、コロナウイルスやインフルエンザなどの病原体が潜伏している可能性のあるミンクやジャコウネコ、タヌキなどを食べることや集約畜産に関連するリスクに対する意識も高まった。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 中国でコウモリ由来の新コロナウイルス、なぜ懸念されるか-QuickTake