中東緊迫でリスク回避、イスラエル・イラン軍事衝突で揺れる市場
記事を要約すると以下のとおり。
イスラエルとイランによる攻撃の応酬は激化の一途をたどっており、週明けの投資家の関心は地政学リスクに集中しそうだ。伝統的な安全資産である金やドルも上昇した。13日のMSCIワールド指数は4月以来の大幅安を記録した。 中東の株式市場では15日、主要指数が軒並み下落。 ラウンドヒル・インベストメンツのデーブ・マッツァ最高経営責任者(CEO)は、「原油価格が高止まりしてインフレを再加速させない限り、今回の動きはパニックというより一時的な調整とみられると分析。」◎ドイツ銀行の外国為替戦略グローバル責任者、ジョージ・サラベロス氏:イランの原油供給が完全に停止し、ホルムズ海峡が閉鎖されるという最も悲観的なシナリオでは、原油価格の上昇は現行水準付近にとどまるとみられる。◎バンク・J・サフラ・サラシンの株式ストラテジスト、ウォルフ・フォンロートベルク氏:市場は長期にわたる不確実性の局面に備えるべきだ。金は構造的な上昇トレンドが加速する可能性がある。◎フロンティア・ロードの創業者、マーティン・ベルチェ氏:不安定さは今後も続くだろう。ただ、不確実性が続くのは明らかであり、市場がどの方向に進むかは予測できない。◎サクソバンク・フランスのセールス・トレーディング責任者、アンドレア・トゥエニ氏:株式市場に限って言えば、今回の衝突が相場の潮目を変える決定的な要因だとは考えていない。米国が直接関与する場合も同様だが、現段階でその公算は小さい。株式相場は最近大きく上昇していた。セクター別では、最近出遅れていた石油メジャーへの需要が高まりそうだ。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 中東緊迫でリスク回避、イスラエル・イラン軍事衝突で揺れる市場