貿易関税に関するトランプ米大統領の発表を間近に控え、31日の米国債は大幅高となった。景気後退への懸念で世界の市場に不安が広がり、リスク資産からの逃避が起こった。
金融政策に最も敏感に反応する短期債が上昇を主導した。トレーダーらは今年の米利下げ幅予想を拡大させた。2年物利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、3.85%と6カ月ぶり低水準に近づいた。欧州債も上昇し、ドイツの2年債利回りは昨年12月以来の低水準となった。
市場の焦点は急速にリセッション(景気後退)へと移り、安全資産への需要が高まっている。関税による打撃への懸念から、S&P500種株価指数は2022年以降で最悪のパフォーマンスで四半期を終えようとしている。
カンドリアムのシニアポートフォリオマネジャー、ジェイミー・ニーブン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「リスク回避傾向が続き、米国の景気後退の脅威がある中、米国債の短期および中期ゾーンは安全な避難場所となるだろう」と語った。
長期債も上昇している。10年物利回りは5bp低下して4.20%。1月のピークから約60bp低下している。
トランプ氏が貿易相手国に対して一連の相互関税を発表する予定で「解放の日」と呼ぶ4月2日の2日後には3月の米雇用統計が発表される。
弱い数字が示されれば、米国債上昇を勢い付かせる可能性がある。
ニーブン氏は、雇用統計の数字が悪ければ米国債はさらに上昇する余地があると指摘。10年債について「今週にも利回りが4%を下回る可能性がある」と述べた。
原題:
US Treasuries Surge as Tariff Countdown Spurs Risk-Asset Exodus(抜粋)






