最低位ジャンク債、警戒シグナル発信－米成長減速やインフレ高進など

資産運用担当者は年初来の多くの時期にわたり楽観的な見方を抱き、社債を買い入れた。
ＪＰモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンＣＥＯPhotographer:QilaiShen/Bloomberg　　そして、ジャンク債のリスクプレミアムは今年に入り1.56ポイント拡大。
　ウェリントン・マネジメントの債券ポートフォリオマネジャー、コナー・フィッツジェラルド氏は、ＣＣＣ債のスプレッド拡大とパフォーマンス悪化は重大な警告サインだと話す。
  　　米国の住宅バブル期にいち早く住宅ローン市場のリスクに気づいたダイモン氏は19日、クレジットスプレッドが潜在的なリセッションの影響を織り込んでいないと指摘した。
人工知能（ＡＩ）向けクラウドサービスを手掛ける米コアウィーブは21日に5年債20億ドル前後としたディーラーの予想を上回った。
しかし、地政学的緊張や関税を巡る不透明感が社債需要に悪影響を及ぼし、スプレッド拡大を招く可能性がある。
関連記事：世界のジャンク債価格急落－トランプ関税で2020年以来最悪の売り　　今後も多くのリスクが控えている。
　シックスス・ストリートのイースタリー氏は成長や貿易、地政学を巡る不確実性に関し、「現在のクレジット市場ではリスクが適切に織り込まれていないとした上で、特に変動金利債に懸念を示した。」