メッシ選手の愛するマテ茶、ミレイ政権の自由主義が生産農家を翻弄
記事を要約すると以下のとおり。
アルゼンチン北東部ミシオネス州の丘陵地帯にある農場で、イリアナ・バユラさん(43)は黄色い手袋をはめた手をもみながら、密生した植物に夫がなたを振るうのを見守っていた。2023年12月にミレイ大統領が就任した当時は250ペソが一般的だったが、自由主義を掲げるミレイ氏は数十年にわたる国家介入から一転し、何千件もの価格統制や規制を撤廃した。規制は、アルゼンチン企業を支えてきた一方で、制約も課してきた。メッシ選手Photographer:ChandanKhanna/AFP/GettyImages しかし同時に、世界で異端とも言える政権となった。 長年にわたり国家の過剰な保護政策に支えられてきた業界にとって、この変化は極めて厳しいものとなっている。「以前は苦しくても、トラックを修理したり、タイヤを買ったりできた。」ミレイ氏はこうした政策は経済のゆがみを生み、結果として保護しようとする人々をかえって傷つけると以前から主張していた。 以前のこうした規制の下でも、水面下での売買を通じて市場原理がある程度働く余地は残されていた。規制撤廃後、最初の収穫期となった24年3月には約260ペソまで下がったと、オベラ出身で生産者の調査を行っている元農民のクリスティアン・クリングベイル氏は推計している。クリスティアン・クリングベイル氏Photographer:NataliaFavre/Bloomberg こうした急落の一因は、ミレイ政権の改革と重なる形で生産量が急増したことにある。INYMによれば、国内需要は依然としてミレイ政権発足前をわずかに下回る水準だ。しかし、その一方で、苦境に耐えられず完全に撤退する生産者も出てきている。 彼は最近、農業をやめて父親の自動車修理場で働く道を選んだ。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース メッシ選手の愛するマテ茶、ミレイ政権の自由主義が生産農家を翻弄