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【コラム】FOMC、「ほえなかった犬」が示した重要な手掛かり-オーサーズ

記事を要約すると以下のとおり。

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米連邦準備制度理事会(FRB)は50ベーシスポイント(bp)の大幅利下げには踏み切らなかった。意外だったのは、就任間もない新任のマイラン理事を除き、大幅利下げを支持したメンバーが1人もいなかったことだ。ほかの理事らはすべて、25bpのより穏やかな利下げで足並みをそろえた。
  シャーロック・ホームズの「白銀号」事件における「犬がほえなかった」ことのように、意見の分裂がなかったことが米金融政策の今後を占う重要な手掛かりになるかもしれない。
  今回の会合で決定的なことはほとんどなかった。それを如実に示すのは、フェデラルファンド(FF)金利先物が暗黙的に示す年末の政策金利予測が、ほとんど動かなかったことだ。
  この指標はFOMC会合や重要な経済指標発表の後に大きく振れることが多いが、今回の会合では大きな変化はなく、わずかに上方向に動いただけだった。

  いわゆる「
ドットプロット(金利予測分布図)」を見ると、ここでも際立つのは変化の乏しさだ。FOMCメンバーが予測するフェデラルファンド(FF)金利の年末水準について、中央値ではなく平均値ベースで前回6月のドットプロットと比較してみた。

  確かに金利見通しは下方向に動いているが、そのペースはきわめて緩やかだ。委員の大多数は2027年末まで政策金利が3%以上にとどまると予想している。

  ドットプロットについての驚きは、年末までに3%を下回ると予想する参加者が1人いたことだ。ドットは匿名だが、この極端な予想をしたのがマイラン理事であることは間違いないだろう。
  ただ、マイラン氏はFRBが集団思考に陥っていると批判してきており、これは実質的な政策判断というよりもジェスチャーの色合いが強い。

 
 

 
  

  本当に重要だったのは、ドットプロットではなく投票結果だ。ウォラー理事は7月のFOMCで大勢に反し利下げに1票を投じた。これは来年パウエル議長が退任した後の議長候補として有力視される基盤となり、予測市場でウォラー氏は最有力視されるようになった。
  今回も、50bp利下げに賛成票を投じることが議長職への自身のチャンスを高めることは承知していたはずだ。しかし同氏はそうしなかった。同様に前回利下げを主張し、議長候補と目されているボウマン理事も今回は大勢に沿って投票した。
  その結果、この日の出来事で最も大きく揺れ動いた市場は、次期FRB議長を巡る賭け市場だった。取引所カルシの先物市場ではこの1カ月、ウォラー氏、国家経済会議(NEC)議長のケビン・ハセット氏、元FRB理事のケビン・ウォーシュ氏、およびマイラン氏の確率が取引されていた。
  マイラン氏が大幅利下げを主張したことで一時は最有力に浮上したが、結局ウォラー氏は1位の座を譲らなかった。
  議長職を望むのは自然なことだ。それでもウォラー氏とボウマン氏が今回のような投票行動を取ったのは、それが正しい政策判断だと考えたためだろう。大幅利下げを行うべきだとの主張には、政権が訴えるほどの強い根拠はない。
  両氏の行動には議長レースを超えた意味がある。ウォラー氏とボウマン氏は来年も理事として残る。理論的には、トランプ氏が任命したマイラン、ウォラー、ボウマン3氏に、窮地にあるクック理事の後任が加われば、FRBで親トランプ多数派を形成できる可能性がある。
  クック氏の解任には連邦最高裁の承認が必要だが、同氏が退任すると仮定しても、ホワイトハウスによるFRB支配が差し迫っているとの見方が行き過ぎだったことを、今回の出来事は示している。
  ウォラー氏とボウマン氏が大勢に反対の票を投じなかったことは、両氏が従順な政治の操り人形になる意思がないことを示した。このことは、ホームズの犬がほえなかったのと同じくらい重要な意味を持つ。中央銀行の独立性を重視する人々にとって、この日は良い一日となった。

(ジョン・オーサーズ氏は市場担当のシニアエディターで、ブルームバーグ・オピニオンのコラムニストです。ブルームバーグ移籍前は英紙フィナンシャル・タイムズのチーフ市場コメンテーターを務めていました。このコラムの内容は、必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません)
原題:
The Dog That Didn’t Bark Holds a Clue to Fed Path: John Authers(抜粋)
— 取材協力 Richard Abbey

This column reflects the personal views of the author and does not necessarily reflect the opinion of the editorial board or Bloomberg LP and its owners.

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[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【コラム】FOMC、「ほえなかった犬」が示した重要な手掛かり-オーサーズ

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