S&P500種、予想上回る上昇にストラテジストが追随-史上まれな展開
記事を要約すると以下のとおり。
米国株が春先の低迷から反発して以降、証券会社のストラテジストは株価目標を次々と引き上げてきたが、それでもなおこの上昇の勢いを過小評価し続けている。 トランプ大統領が仕掛けた貿易戦争や米経済の減速兆候といった懸念をものともせず、株価が上昇を続けていることは、ウォール街のストラテジストたちにとって、いかに厄介な局面であるかを浮き彫りにしている。 ウォール街のベテランであるヤルデニ・リサーチのエド・ヤルデニ氏は「アナリストは通常、決算シーズンを前に控えめな見通しを出す傾向にあるが、今回は特に慎重だった。」 7月以降、S&P500種の目標水準を6600から6800に引き上げられており、株式投資家にとって楽観的な材料がさらに増えている。2025年末までにS&P500種が「メルトアップ(急騰)」して7000に達する可能性も25%あると見積もっており、連邦公開市場委員会(FOMC)が利下げを続ければその確率はさらに高まるとみている。一方で、関税が成長とインフレの見通しに最終的にどのような影響を及ぼすかについては、依然として不透明だ。これは2020年のコロナ禍以来、最も大きな下方修正だった。同氏の年末時点でのS&P500種予想は6250と従来より引き上げられており、2026年末までには7750に達するとの見方も示している。 同氏は「このような政策環境は極めてまれで、引き続き積極的なリスク選好の姿勢を正当化する」と述べた。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース S&P500種、予想上回る上昇にストラテジストが追随-史上まれな展開