AI巨額投資への楽観に陰り、大手6社の決算通過－残るはエヌビディア

連邦公開市場委員会（FOMC）が政策金利を引き下げ、多数の米企業が決算を発表した。
　一方で、短期的な成果が見えない企業には投資家の厳しい視線が向けられており、AI支出に対する曇りのない楽観ムードにも変化が出てきた。
関連記事：メタ株急落、経費大幅増の見通し－AIインフラ投資、高水準で継続(2)　　チャールズ・シュワブのマクロ調査・戦略責任者ケビン・ゴードン氏は、投資家が企業の投資規律をチェックする動きが出ていると指摘。
アマゾン・ウェブ・サービシズ（AWS）の成長加速は、10月31日の市場でアマゾン株を10％近く押し上げた。
アルファベットとアマゾンはAI投資の継続を表明しただけでなく、過去の投資で既に成果が出ていることも示した。
アマゾンもクラウド事業の力強い成長に加え、アンディ・ジャシー最高経営責任者（CEO）が買い物チャットボットの投入で年100億ドルの追加売上高を見込むと明かした。
青信号と受け止める投資家は多い。
建機大手のキャタピラーもデータセンターの建設需要を追い風(3) 　　AI投資で出遅れているアップルも、強弱混在の決算にもかかわらず株価は週間で約2.9％上昇した。
テスラを含むいわゆる「マグニフィセントセブン」のうち、6社が決算を発表した。
　シュワブのゴードン氏は「予想自体が高くなっていたが、実際の決算はそれも上回った」と述べた。
ジェンスン・フアンCEOがワシントンDCで強気の見通しを示したばかりで、期待は高まっている。
BNYの市場マクロ戦略責任者ボブ・サベージ氏は「ハイテク大手は期待されていた好決算を実現してみせた」と指摘。