27日の債券相場は上昇が予想される。先物が夜間取引で堅調に推移した流れを引き継ぐ。日本銀行の野口旭審議委員の講演に対する警戒から上値は重そうだ。
三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは「きのう40年債入札をこなして一定の安心感が出ている。日銀の買い入れオペや、月末で保有する債券の年限を長期化する買い需要への期待も相場の支え」と話した。
同氏の新発10年国債利回りの予想レンジは1.79-1.815%(26日は1.815%で終了)、先物中心限月12月物は134円91銭-135円18銭(同134円96銭)。
先物夜間取引で12月物は26日の日中取引終値比13銭高の135円09銭で終了した。26日の米10年国債利回りはほぼ横ばいの3.99%程度で引けた。
野口審議委員講演
日銀の野口審議委員は27日、大分県金融経済懇談会で講演し、その後記者会見する。野口委員は9月29日に札幌市で行った講演で経済・物価の上方リスクに言及し、利上げの必要性が高まりつつあるとの
認識を示した。
三菱UFJアセットの小口氏は「小枝淳子審議委員、増一行審議委員が利上げに向けた地ならしをしており、野口委員が12月利上げに前向きな姿勢を示せば債券相場の上値を抑制する」と述べた。
国債増発11兆円台後半
政府は経済対策に伴う2025年度補正予算案で、11兆円台後半の規模で新規国債を追加発行する方針だ。補正予算時の発行額としては22年度以来の大きさとなる。
東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、「13兆4000億円以下とされていた補正予算の国債増発額が11兆6000億円程度と報じられたことは若干ながら債券相場にフォローだろう」と指摘。
ただ、「財投債などが含まれず、 国債発行総額の増発額とカレンダーベース市中発行額、特に利付債の増発有無などは原則28日の閣議決定を待つ必要がある」と言う。
日銀買い入れオペ
定例の国債買い入れオペの対象は残存期間3年超5年以下、5年超10年以下、10年超25年以下、物価連動債。買い入れ額はそれぞれ2800億円、3050億円、1150億円、500億円
日銀:国債買い入れオペ一覧 (表)
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