CLO保有のETFから4月以来最大の資金流出-信用の質への懸念反映
記事を要約すると以下のとおり。
ローン担保証券(CLO)を保有する上場投資信託(ETF)は先週、4月以来最大となる資金流出に見舞われた。 米自動車ローン会社トリカラー・ホールディングスと自動車部品サプライヤーのファースト・ブランズ・グループの経営破綻を受けた。 週間ベースの資金流出が最も大きかったのは、250億ドル規模の「ジャナス・ヘンダーソンAAA・CLO・ETF(ティッカーJAAA)」だった。 信用市場の他の分野でも、信用の質や与信基準に対する不安が高まっている兆しが見られる。JPモルガンのアナリストは、この水準が持続すれば、CLO市場にも波及するリスクがあると指摘している。 JPモルガンによると、信用リスクの高い借り手へのエクスポージャーにもかかわらず、プライベートクレジットCLOや広範にシンジケートされたCLOのAAAスプレッドは依然として極めてタイトな状態にある。 同社アナリストは16日のリポートで、「CLOの調達スプレッドは縮小し、スプレッドのばらつきも減少しているが、個別銘柄に対する信用不安や、担保格付け引き下げが格上げを4年連続で上回っている現状、不透明なマクロ経済見通しが、今後の発行活動に重くのしかかるとみているとコメントした。」
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース CLO保有のETFから4月以来最大の資金流出-信用の質への懸念反映