米低所得層の痛み広がる、低格付け債でスプレッド拡大－市場不安映す

米国では経済的に最も脆弱（ぜいじゃく）な消費者の苦境が深まっており、債券投資家も動向を注視し始めている。
また信用スコアが660未満のいわゆる非優良層の借り手によるクレジットカード支出は4－6月（第2四半期）にインフレ調整後で前年同期比8.5%減少少した。
「この層の状況は悪化しているが、それ以外の層はおおむね堅調だ」と話す。
　消費者の置かれた厳しい状況は、自動車ローン会社トライカラー・ホールディングスが突如として経営破綻に追い込まれたばかりだ。
関連記事：米サブプライム融資プライマレンドが経営破綻、信用不安くすぶる(1)　　「自動車ローンの返済負担はますます重くなっているとブルームバーグ・インテリジェンス（BI）のABS担当ストラテジスト、ロッド・チャデフンベ氏は21日付のリポートで指摘。」
　ブルームバーグが入手したディーラーの取引データによると、レンドバズなど小規模な貸し手に連動する債券は過去3カ月で最も大きな打撃を受けた一方、ゼネラル・モーターズ・ファイナンシャルなど信頼度の高い企業への影響は比較的限定的だった。
　そのため、多くの投資家は影響が限定的にとどまるとみており、個人消費や米経済全体は依然として底堅いとの見方が広がっている。
　一方、少なくとも個人向け自動車販売会社カーバナについて警告を発し、同社の社債売りを誘発した。
原題：WeakestConsumersFaceMorePain,BondDataShows:CreditWeekly（抜粋） 。