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2025/06/18 米国経済、次の転換点はどこか?トップニュースから探る

昨日の米国経済ニュースから気になったものを紹介します。株式市場の展望やFRBの動向、世界情勢の影響、個別企業の動きなど、経済環境の変化が多方面に及んでいます。数字で振り返りつつ、政策や市場動向の論点を整理します。

2025/06/18 2025年後半の米国株式市場の見通し

2025年前半の米国株式市場は乱高下が目立ちましたが、年後半には明るさが見えてきています。S&P500は年内に6,500ポイントまで上昇するとの見方もあり、ナスダック総合指数は年初から1.1%、S&P500は1.7%上昇、ただダウ平均はほぼ横ばいです(6月17日終値)。ただし、OECDは2025年の米国GDP成長率を1.6%と予想し、景気減速への懸念も根強いままです。また、各業種ごとではITやヘルスケアが牽引し、エネルギー分野では逆風が続いています。今後の成長セクターや、今春起きた株の急落後の反発力など、市場の基礎体力に注目が集まります。(出典:What Will Markets Bring In The Last Half Of 2025? Here Are A Few Clues.)

2025/06/18 FRBの政策と金利動向がもたらす市場への影響

FRB(米連邦準備制度理事会)は2025年に1回、25ベーシスポイントの利下げを行う見方がコンセンサスです。インフレへの警戒感と失業率上昇リスクの間で難しいかじ取りが続いており、6月の利下げは見送られる見通しです。5月の雇用統計は非農業部門で+13.9万人でしたが、過去2カ月分が合計9.5万人下方修正されるなど、雇用情勢の不安定さも見逃せません。マーケットでは、9月以降の追加利下げ期待が高まっています。金利が高止まりすることで株式市場への資金シフトにも変化が生じるため、政策動向を注意深く見ていく必要があります。(出典:Fed Meeting: Hawkish Shift Likely Amid This New Concern)

2025/06/18 米中摩擦と地政学リスク、経済への波紋

トランプ政権による輸入品への関税政策や、中東情勢(イスラエル・イラン)の緊張が、米国経済・市場の不確実性を増しています。4月には一時、S&P500が年初来約18%下落しましたが、米中貿易協議の再開や中国・米国双方による関税猶予の合意をきっかけに、市場は力強く回復しました。エネルギー市場では原油価格が中東リスクで一時上昇、金は年初比で約33%上昇しています。米国の強固な雇用情勢や消費が下支えとなりつつも、地政学リスクによるボラティリティが続く見通しです。(出典:What Will Markets Bring In The Last Half Of 2025? Here Are A Few Clues.)

2025/06/18 金融・ETF・仮想通貨市場の動向とその背景

米国では株式市場の乱高下にもかかわらず、債券市場は比較的安定し、年初来で米国債全体が2.5%上昇しています。加えて、仮想通貨市場も活況で、特にビットコイン関連ETFが11%の上昇、Circle Internetなど新興銘柄が急伸しました。景気変動リスクやインフレ見通しのなかで、新しい資産クラスやETFが資金を集める傾向が続いています。(出典:What Will Markets Bring In The Last Half Of 2025? Here Are A Few Clues.)

2025/06/18 個別企業・セクターの明暗

ITセクターや一部消費関連企業の好調に対し、エネルギーや再生可能エネルギー分野は苦戦が目立っています。特に電気自動車や太陽光関連企業は政策の変化や競争激化、インセンティブ削減の影響を受け株価が急落。一方で情報技術やヘルスケア、通信サービス業では2025年の利益成長が2桁増となるセクターも多く、引き続き市場全体を牽引する見込みです。数字をもとに、今後のセクター選択にも注目です。(出典:Dow Jones Futures Rise Ahead Of Fed Chief Powell; Trump Mulls Iran Decision)

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