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ステーブルコインに戦々恐々-預金流出恐れる米地銀、生き残り策急務

記事を要約すると以下のとおり。

1970年代にマネーマーケットファンド(MMF)が従来型の普通預金より高い利回りを提供する商品として登場すると、米国の消費者はこぞって銀行から資金を引き揚げた。
ステーブルコインとは、米財務省短期証券(TB)などを裏付けに、通常は銀行以外の事業者が発行する暗号資産(仮想通貨)の一種だ。
8月時点で2500億米ドル(約36兆9000億円)近くに達した。
 スタンダードチャータードは3年以内に市場規模が2兆米ドルに拡大すると予測している。
だが洗練された決済アプリと従来型銀行にない利便性がそろえば、乗り換えを後押しする可能性がある。
トランプ氏が「ジーニアス法」に署名Photographer:BrendanSmialowski/AFP/GettyImages ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)によると、2030年までにステーブルコインが年間50兆米ドル超の決済を処理し、消費者決済の最大25%を占める可能性がある。
始まった変化  しかし地銀にとっては脅威だ。
それができなければ、特に農村部や農牧業の顧客は信用供与へのアクセスを失うと話す。
ステーブルコインは利回りを一律に提供するわけでもなく、預金者がすぐに銀行口座を解約する可能性は低い。
 例えばコインベース・グローバルはステーブルコイン「USDC」の残高に対し年4.1%を付与している。
米財務省の助言機関である借り入れ諮問委員会(TBAC)は、即時引き出し可能な預金のうち最大6兆6000億米ドルがステーブルコインに流れる恐れがあると警告している。
 カンザスシティーに本店を置くリード銀行のジャッキー・リセス最高経営責任者(CEO)は、「預金流出の正当な懸念があると指摘し、特に農業金融や地元コミュニティーでの資金調達を巡る懸念を示している。」
準備金の一部は米連邦預金保険の対象外だ。
 こうした状況は約50年前のMMF登場時に似ている。
同じように、今回も競争力のある商品やサービスを速やかに導入する必要がある。
 カナダのオンタリオ州ロンドンに本店を置くバーサバンクは8月、カナダ・ドルもしくは米ドルと1対1で裏付けられた「デジタル預金証書」の試験運用を開始した。
 頭を砂の中に埋めて「いずれ消えるだろう」と願ってもそうはならないとピアリー氏は言う。

[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ステーブルコインに戦々恐々-預金流出恐れる米地銀、生き残り策急務

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