英中銀ピル氏、QEで増えた債券保有残高の圧縮速やかにすべきだと主張

イングランド銀（英中央銀行）のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は23日、量的緩和（QE）プログラムによって生じた債券の保有残高を、より迅速に圧縮すべきだとの考えを示した。
このペースは、国債の積極的な売却のさらなる加速を意味する。
仮に市場に混乱が生じても、それを下支えする手段は中銀が保有しているとした。
　QEポートフォリオと政府の財政政策の相互作用は、2022年以降の金利上昇を受けた損失の増加により、近年の予算編成を複雑にしている。
　イングランド銀と英予算責任局（OBR）によると、QEポートフォリオは政策金利が2％を超えて以降、930億ポンドの利益の大半が相殺されている。
　ただ、ピル氏は「損失が出たからといって、それが悪い政策だったということにはならない。」