フランス債、迫り来る信用格下げリスク－2社が6週間内に見直し

フランス債は、同国の政局や財政を巡る懸念が沈静化し、今週は一時的に落ち着いている。
　ブルームバーグが入手した文書によると、ブラックロック、バンガード・グループ、リーガル・アンド・ジェネラル・グループなど複数の企業が、保有する証券が主要格付け「AA」以上を目標とする商品を運用している。
投資家や懸念を抱くS&Pとムーディーズは、現在はフランス債を「AA」としているが、今後の見直しでフィッチ同様の措置を取る可能性についても警告した。
　フランスは欧州最大の政府債務発行国で、発行済み債券は3兆ユーロ（約530兆円）に迫る。
だが、資金流出のリスクは、既に市場の憶測の対象となっており、今週の債券相場の反発を懐疑的に見る向きもある。
　この譲歩は、今週の市場押し上げに寄与した一方で、財政再建への道のりを複雑化させることになる。
　先週ソシエテ・ジェネラルが実施した顧客調査によると、回答者の約80%が、年末までに少なくとも1社がフランス債を格下げすると予想している。
原題：FrenchBondsFaceRiskofForcedSalesIfCreditScoreCutAgain（抜粋）—取材協力ZoeSchneeweiss。