【コラム】石破首相に「天命」はもうない、今こそ退陣を-リーディー
記事を要約すると以下のとおり。
石破茂氏は長らく日本の首相になる可能性は低いと考えられ、「天命」が降りない限り、あり得ないと自分で述べたことさえあった。 最終的には出口調査が示唆したより若干良い結果だったが、世界的な金融危機後に自民党が政権を失った2009年のような経済の危機的状況を除けば、ほぼ前例のない厳しい審判を受けた。 石破氏が24年に自民党総裁と首相に選出されたのは、スキャンダルに見舞われた同党が選挙に勝てる新たな顔を求めたためだ。 今回の政治危機は石破氏が自ら招いた側面が大きい。同党は先月の都議会選でも大敗を喫し、過去最低の議席数となった。その結果、長年政権を担ってきた自民党は無名の存在のようとなり、街頭演説でも野党に主導権を明け渡した。今回はより深刻な敗北にもかかわらず、米国との関税協議への対応を理由に続投の意向を示した。この問題を同氏は「国家的危機」と呼んだ。この動きは長続きしないと筆者はみているが、ポピュリズム的主張で右寄りの有権者を引き寄せ、本来なら自民党を支持する層の票を奪った。 石破氏は貿易問題を解決しなければならないと主張するが、これほど長く影響が残る取引について、果たして同氏に交渉資格があるだろうか。自民党を救える人物がいるかどうかは分からないが、それが今の首相でないことは確かだ。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【コラム】石破首相に「天命」はもうない、今こそ退陣を-リーディー