米企業決算シーズン本格化へ、株式市場の楽観を試す注目5テーマ
記事を要約すると以下のとおり。
米株式相場は4月の劇的な急落からわずか3カ月で史上最高値圏へと急上昇した。11業種中6業種で減益が予想されており、S&P500全体の通期利益成長率の予想も、4月上旬時点の9.4%から7.1%に低下している。BIのジーナ・マーティン・アダムス氏とウェンディ・スーン氏は「企業が予想を上回るのは容易だが、注目されるのは粗利益率だ。」 決算発表は15日から本格化し、JPモルガン・チェース、シティグループ、ブラックロックなどの大手金融機関が先陣を切る。関税の影響 関税はサプライチェーンの混乱やコスト増を通じて米企業収益を圧迫すると市場関係者は予想しているが、第2四半期決算では影響はまだ顕著にはならないとみられている。 S&P500構成企業のコスト削減努力や人工知能(AI)導入の加速が必要になる可能性があるという。アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、エヌビディア、メタ、テスラの「マグニフィセント・セブン」は第2四半期に14%の微減が見込まれている。銘柄選別力 S&P500銘柄の1カ月先の期待相関は0.12に低下しており、過去10年間でこれを下回ったのはわずか3.2%の期間しかなかった。 モルガン・スタンレーのウェルスマネジメント部門最高投資責任者リサ・シャレット氏は「利益を得るチャンスはあるが、銘柄選別のスキルが必要だ」と指摘。シティグループの指数によれば、3月中旬以降、利益予想の下方修正が上方修正を上回る状況が続いている。ユーロは年初以降、対ドルで13%上昇しており、17年以来最大の上昇率を記録しそうな勢いだ。これは米国の輸出企業にとっては追い風だ。ブラックロックはさらに下落余地があるとみている。
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