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個人投資家の為替ブーム、「聖地」日本以外に拡大-高レバレッジ誘因

記事を要約すると以下のとおり。

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サマンサ・グリアさんは、いわゆる典型的なデイトレーダーとは一線を画す存在だ。
  英ノッティンガム在住の弁護士であるグリアさん(46)の1日は、5時の起床後に市場のトレンドチャートをチェックしながら取引することから始まる。取引額は自信がある時で1000ポンド(約19万8900円)、そうでない時は数百ポンド程度にとどめる。その後、息子の朝食を用意し、学校に送り届けてから、午前10時から弁護士の業務に就くのが日課だ。
  取引するのは、デイトレーダーによって2020年代の文化現象へと変貌したミーム株やレバレッジ上場投資信託(ETF)、暗号資産(仮想通貨)といった高リスク資産ではない。

サマンサ・グリアさん
Photographer: Owen Richards/Bloomberg  グリアさんが関心を寄せるのは為替取引だ。日本という例外を除けば、これまで個人投資家にとって為替取引はニッチな資産クラスとみなされてきた。しかし近年では、アジアや欧州、米州の一部で個人投資家の為替取引が拡大する新たな潮流が生まれている。

  背景には、トランプ米大統領の関税政策に伴う為替のボラティリティー増大、必勝法を掲げるインフルエンサーの影響などがあり、グリアさんのようにリンクトインの動画講座をきっかけに関心を持つ人もいる。「この世界が非常に魅力的だと感じる」と、グリアさんは話す。
  2025年上期における個人投資家の為替取引額は1日当たり約6000億ドル(88兆8700億円)と、前年同期比で28%増えた。複数の取引プラットフォームのデータを収集するファイナンス・マグネイツ・インテリジェンスが分析した。市場が安定している日本を除くと51%増で、5年前と比べると174%伸びている。  
  もっとも、1日当たりの取引額が7兆5000億ドルに上る為替市場において、6000億ドルの規模は依然小さい。それでも副業的な個人トレーダー集団による巨大な投機として、経験豊かな金融のプロの間でも警戒する声が出ている。
  為替取引は株式や暗号資産への投資と同様に危険だが、特有の難しさもある。それは「ゼロサム・ゲーム」であるという点だ。たとえば円高・ユーロ安を予測して利益を得るトレーダーがいれば、その裏側で損失を被るトレーダーが必ず存在する。そしてその相手は、ウォール街の外国為替デスクに座るプロかもしれない。レバレッジを利用すれば、デイトレーダーはわずかな資本で大きな賭けを行うことができるが、同時に損失リスクも飛躍的に高まる。

  証券会社サクソでアジア太平洋地域の最高執行責任者(COO)を務めるトーマス・Q・ハンセン氏は「大多数の個人顧客に対して、当社では為替取引を推奨していない」と語る。にもかかわらず同社では、為替取引に関心を持つ個人投資家が着実に増えているという。多くは株式投資で成功体験を得た後に為替市場に参入しているとみられるが、個人投資家が為替取引で「利益を上げるのは一段と難しい」と述べる。

  経験が浅かった頃に痛い目に遭ったと話すグリアさんは、慎重姿勢を維持しており、個人投資家の間では珍しい存在だ。デイトレーダーの多くは「CFD(差金決済取引)」と呼ばれる金融派生商品を活用し、株式や暗号資産で通常認められている水準よりはるかに多くの資金を借り入れ、為替取引でレバレッジを増幅させている。
  レバレッジ規制が厳しい一部の国・地域でも、個人投資家は元手1ドルに対して最大20ドルの取引が可能だ。規制が緩いセーシェルなど、国際的なブローカーが法人登記することの多い国・地域では、その倍率が500倍に達するケースもある。
  こうした高レバレッジによる潜在的な利益の大きさが「まさに為替取引ブームを支えている要因だ」と、前出のハンセン氏は指摘する。同時に、これが最も懸念される点でもあるという。
聖地からブーム拡大
  かねて為替取引の聖地とも言われる日本。長年にわたり超低金利が続き、東京株式市場が停滞するなか、個人投資家の多くがリターンを求め、円資産をオーストラリア・ドルやブラジル・レアルなどの外貨に振り向けてきた。こうした動きにより、日本は世界で唯一、個人投資家の取引が為替相場を実際に動かし得る規模に達している主要市場だとアナリストは指摘している。昨年8月には、個人の円買いが急速に進み、世界の金融市場に影響が波及した。
  一方、足元で為替取引ブームの主な舞台となっているのは、ベトナム、インド、メキシコといった新興国だ。米国ではCFD取引が個人投資家に認められていないほか、基軸通貨としてのドルの地位に守られてきた米国民は、為替相場への関心が比較的低いとされる。
  株式市場と比べると、為替市場での個人投資家の取引規模は依然として小さい。オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズによれば、25年第1四半期(1-3月)における個人の為替取引高は、株式取引高の13%にとどまった。ただ、前年比では30%余り増加しており、拡大傾向にあるという。
原題:
Leverage of 500-to-1 Is Luring Day Traders to Currency Markets(抜粋)

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[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 個人投資家の為替ブーム、「聖地」日本以外に拡大-高レバレッジ誘因

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